理想的な睡眠時間と安眠のためのポイント
赤ちゃんにとって睡眠は、健やかな成長のために大変重要な行為です。ですが月齢が低いうちは、寝たかと思ったらすぐに起きたり、昼夜関係なく起きたり寝たりを繰り返すので、ちゃんと睡眠がとれているのか心配になりますよね。そんな赤ちゃんの理想的な睡眠時間や、睡眠の質を高める安眠のポイントを紹介します。
新生児から1歳までの理想的な睡眠時間
▼新生児:16~20時間
2~3時間おきに、寝る、おっぱい・ミルクを飲む、おしっこ・うんちをするといった、シンプルなサイクルを繰り返します。睡眠には個人差があるので、1時間おきに起きてしまう赤ちゃんもいます。昼夜の区別がつかず生活リズムも定まっていないので、ママは大変な時期ですが、音楽をかけたり、抱っこしたりと、赤ちゃんのお気に入りの寝かしつけを見つけていきましょう。
▼生後1~3ヵ月頃:14~18時間
生後3ヵ月にかけて、昼夜の区別がつくようになり、日中まとまって起きている時間が長くなってきます。ただこの時期はまだ、レム睡眠・ノンレム睡眠のサイクルが50分前後と短く、浅い眠りの割合が多いため、ちょっとした音でも目を覚ましてしまいます。特に夜は、電気を消す、静かな場所で寝かせる等、睡眠環境を整えてあげましょう。
▼生後4~6ヵ月:13~16時間
4ヵ月頃から、レム睡眠の時間が減り、深い眠りのノンレム睡眠の時間が増えてくるため、夜6時間くらい連続して眠る赤ちゃんもでてきます。個人差が大きく、特に母乳のみ与えている赤ちゃんは、お腹がすいて頻繁に起きることが多いため、寝ないからといって心配せず、赤ちゃんのリズムに寄り添ってあげましょう。体内時計が出来てくるのもこの時期で、朝、昼、夜と3回のまとまった睡眠をとり始めます。生活リズムを整えるため、早寝早起きを心掛け、散歩やごはん、お風呂の時間は、毎日決まった時間に行うようにしましょう。
▼生後7ヵ月~1歳:11~14時間
生後半年を過ぎた頃から、生活リズムが整い、夜まとまって寝る時間が長くなります。夜ぐっすり眠れるように、昼間は日光を浴びたり、お散歩や室内での遊びで、たくさん運動をさせてあげましょう。まとまって眠れるようになる一方、多くの赤ちゃんが、7~8ヵ月頃から夜泣きや寝ぐずりが目立ち始めます。大変な時期ではありますが、1歳前後には必ず終わりがきますので、家族で協力して乗り切りましょう
安眠のためのポイント
赤ちゃんが安眠するためのポイントは、「生活リズム」と「質の良い睡眠をとれる環境を整える」ことです。上記の理想の睡眠時間は、個人差があるので極度に心配する必要はありませんが、赤ちゃんは寝ていても、部屋が明るかったり、TVがついていたりすると、質の良い睡眠がとれず、睡眠障害を起こしてしまう可能性があります。下記の事項を参考に、睡眠の質を高めて赤ちゃんの成長をサポートしてあげましょう。
- 朝6~7時には起床し、起きたらカーテンを開け部屋を明るくする。
- 昼寝の時間は、部屋を真っ暗にせず、自然な明るさにする。
- 起床、授乳、散歩、食事、昼寝、入浴、睡眠と、同じ時間に行い、生活サイクルを整える。
- 日中は外出したり、部屋の中で遊ばせたり等、十分に運動させる。
- 入浴は夜7時までに済ませる。
- 夜の就寝時は、部屋を暗くし、静かな環境に整える。
- 20時頃になったら「8時だから寝ようね」と語りかけたり、添い寝をしたり等、「睡眠の儀式」で赤ちゃんに睡眠を意識させる。
- 21時から、遅くとも22時には眠りについているようにする。
睡眠不足が与える影響
実際に赤ちゃんに適切な睡眠がとれていないと以下のような影響があるようです。くれぐれもご注意ください。
情緒不安定になりやすい
知的面や情緒面での発達が遅れる、意欲がなくなる、感情の起伏が激しくなる等、情緒不安定な状態になります。
脳や身体の成長に悪影響
血行不良やアレルギー症状の悪化、記憶が定着しない等の症状が現れる場合があります。また子供の成長に欠かせない成長ホルモンは、深い眠りの時によく分泌されるため、十分な睡眠が必要です。
参考
赤ちゃんの睡眠時間はどれくらい?月齢別の寝る時間まとめ こそだてハック
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